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歯医者のいない村で友達と野山を駆け巡った小学校時代

昭和20年代の小学生時代から虫歯に悩まされていましたが、歯医者のいない都下の村で生活していました。小、中学生時代には学校はおろか、家庭でも歯の磨き方を教えてもらった記憶がなかったし、家計は歯磨き粉を購入できるだけの余裕さえありませんでした。特に、終戦直後の貧しかった小学生時代は手に塩をつけて歯磨きしていた記憶が残っています。学内では昨今のような歯医者の虫歯健診などがあったわけでなく、痛い虫歯から出血していてもしっかり治療されず、格好だけの歯磨きで済ませていたように思います。両親は生活費稼ぎと毎日3食の食べ物を用意する生活に追われていて、子供の歯痛治療に歯医者通いさせてくれる経済的及び時間的余裕などなかったようです。中学2年修了時に都下の村から都内へ引っ越した途端に高校受験戦争に突撃することになりました。田舎では歯医者のいなかったせいもありますが、歯痛そっちのけで隣近所の友達同士で野山を駆け巡っていました。ところが、都内の中学校に転校すると周りの同級生が受験勉強に熱中しているのでびっくりした記憶があります。引っ越し後の自宅近くに歯医者が歯科医院を開いていたので歯痛の止まない箇所の治療をしてもらい、2本抜歯で一段落しました。歯痛が消えて受験勉強には支障なくなり、高校受験が迫っていたので助かった思いでした。でも、この歯医者から本格的な歯科治療するように説教されることはありませんでした。

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